キラキラした理想が、めんどうだなという気持ちに負けちゃう時がある。
私にとっては「おうちSTEAM」の活動がそれでした。
理系に育てようと思っているわけではないけど、幅広いものに興味を持つきっかけはあげたいし、わくわくするような学びの体験をしてほしい!
でも、2歳向きのおうちSTEAMのアイデアを調べて、お買い物に行って、セッティングして、現状復帰までの細かいやりとりを想像すると・・・もうおなかいっぱい!
夫に相談したら、「みんなそんな大変な思いしながらやってんの?」と。うーん?
おしえてTwitter!ついでにやる気もください!
目から鱗のリプの数々を受けて感じたことを、備忘録的にまとめておきます。
私と同じように「おうちSTEAMしてあげたいけど、がんばれない…」と思っている方は、よかったらご一緒に。
おうちSTEAM、3つの基本のステップ
そもそもSTEAMとは?簡単なまとめはこちら。
昔はSTEAMという名前はついていませんでしたが、お話を聞かせていただいた方々のおうちでの活動で共通しているなと感じたのはこの3つのステップでした。
- 興味が持てそうなものをちりばめる
- 没頭させてあげる
- 一緒に深掘り
① 興味が持てそうなものをちりばめる
子どもが自分からやってみたい・知りたいとわくわくできるような環境づくりがだいじみたい。
日頃から好きそうなことを観察して、それと絡めてあげていた親御さん多し。
体験を提供する
- 農場、自然公園、海などいろんな場所に連れていく
- 夜にお散歩して星空を見る
- 科学博物館や美術館に行く
- いろんな人と話せる環境を用意する
身近に本を用意する
- STEAM関連本
- 図鑑、百科事典
- 実験図鑑
作ることが楽しいという体験
- はさみの練習
- 絵の具あそび など
実験のきっかけを作る
- 折り紙:どうやったら紙飛行機はうまく飛ぶかな?
- 滑り台:でこぼこしたものを転がしたらどうなるかな?
- お風呂:ペットボトルはどんなときに沈むのかな?石鹸の泡にお水をかけたらどうなるかな?
- お砂場:どうやったら型抜きがうまくいくかな?水をかけたらお砂場はどうなるかな?
- 台所:水に浮く野菜はどんな野菜かな?熱するとどう変わるかな?
- 体験ができるキットや冊子を利用する
- ぺあぜっと(年少〜):体験学習
- ワンダーボックス(4歳〜):プログラミングや創作の体験ができる
で、できそう…!
② 没頭させてあげる
没頭している状態ってつまり、夢中になっていたり、すごく集中しているってことですよね。
「もったいない」とか「汚れちゃうよ」と口を出したくなるのを抑えて、「好きなようにたっぷり遊んでいいよ!」と見守れるように、環境の用意と心構えをしていきたいです。
③ 一緒に深掘り
遊ぶ様子をさらに観察して、興味を持ったり没頭できているものがあれば一緒に深掘りしていく。
- 図鑑、百科事典
- 科学博物館
- 図書館
- インターネット
個人的には、野菜のことは八百屋さんに聞いてみたり、お花の疑問はお花屋さんに聞いてみたりと、地域の専門家からも学ぶきっかけになったらうれしいな、なんて。
あと、私、NHKのラジオ「子ども科学電話相談」が大好きなんです。いつかうちの子も相談する日がきたら、すごくわくわくしちゃうな。
期待しすぎない
さて、ここからは自戒を込めてなのですが、どんなにきっかけ作りをしても、興味がないことはない、向いてないことは向いていないということも覚えておきたいなと思っています。
子どもの発達との時期が合っていないということもありえますよね。
勝手に期待してがっかりしないために、興味があるかわからない分野については時間とお金をかけすぎず、ダメ元と思っておく予定です!
やってみた!
夕食後にちょっとお散歩してみたら、「おつきさまおおきーい」「しろくてまるかった」と帰宅後、宇宙の本に興味をもってくれました。
キッチンでは加熱前後の鶏肉の感触をたしかめて目をまんまるに。
公園ではお砂場に水が吸収されていく様子を見て不思議そうに何度も水汲みに走っていました。
一方で、ピザ作りをしてみたら、手にピザ生地が「ついちゃった。洗う」と嫌そうな顔。
いいよいいよ、触ってみて、べたべたなことがわかっただけでOK!
ポケット図鑑を持ってコスモスを見に行ってみたものの、少し見たと思ったら原っぱに駆け出して行ってしまって全く興味がなさそう。
と思ったら、翌日、保育園の先生にいろんな色のお花を見たよとお話ししていたらしいです!ちょっとは響いてる!
その数週間後、ハロウィンのディスプレイを見て「これなぁに?」と木の実に興味を示してくれました。
ディスプレイを担当したお花屋さんに名前を教えてもらい、親子で初めて聞く木の実の名前を呟きながら観察しました。
おうちSTEAMのアイデア集をみるたび、調べたり準備したり、こんなにがんばれないなと負い目に感じていたのですが、日々の生活の中に体験のタネはたくさんありました。
わたし難しく考えすぎてたみたい!
今回素晴らしい親御さんの取り組みのお話をまとめながら一番印象に残ったのは、お子さん側もその姿をちゃんと覚えているんだな、ということでした。素敵だなぁ。